密度。
時間に
密度が
あるならば、
これまでの
その濃さでは
もう
つまらない。
まるで
固体のような
ギュウギュウの
時間の中を
自由に
駆け巡りたい。
「今」
に
「すべて」
が
含まれるならば、
すべての
「すべて」
を
すべての
「今」
に
感じ続けたい。
思えば
これが私の
これまでの人生に
おける
一つの夢だった。
「すべて」
と共に
生きることのできる
私になる。
「今」この瞬間に。
これが
叶うならば、
私は私の
すべきことを
ようやく
実現可能!
と
言い切れる気がする。
ここにある
この
豆粒のような
小さな
「今」。
掌にそえて、
小さく
震えている。
この
弱々しい「今」を
鍛える。
もっと
密度の濃いもの
に。
その鍛え方を
ようやく
見つけたんだ。
つづく