行うは易し

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ずっと
自分の踊りを
続けてきた。

自分の踊り
であることを
大切にしてきた。

そここそを
自分の拠り所と
してきた。

にも関わらず、

もはや踊ることが
できなくなる。

踊ろうと思っても
力が出なくなる。

道が閉ざされる
感じがする。

・・・ならば、
それは
自分の踊りでは
なかった
ということだ。

本当の踊りは
別にある。

それを
事実として
受け止めるのは
非常に
キツいことだ。

これまで
やり続けてきた
ことが、
すべて無意味である、
無価値である、

認めるような
ものだから。

しかし
そうではない。

これまで
ずっと
とことん
やり続けたが
故に、

自分の踊りでは
なかった
ということが
わかったんだ。

これは
とてつもなく
大きな一歩。

またゼロから
始めるなんて
無理。

そんな気力は
もう出ない。


思うかもしれないが、
人間は
そのようには
できていない。

自分の踊りでは
なかった。

・・・と
正面から
受け止める人には

その内側から
これまで
体験したことのない
パワーが
漲ってくる。

それこそが、
自分の本当の
踊りへと

導いて
くれるんだ。

一言で言えば、

“ゼロに戻る覚悟”。

言うは易し、
行うは難し、

だが、

実際に
行ってみれば、
思ったよりは
易し、
だ。

つづく

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