現実逃避に真剣になっている人がいる

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「前芝さんの人生のテーマ、

真本音のテーマとは何でしょう?」

 

との問いに、木村さんと弓江さんは

ほぼ同時に

 

「彼に、それがあるとは

思えません。」

 

と答えました。

(→前回記事)

 

弓江さんが言います。

 

「真本音がない人というのは

いるのでしょうか?」

 

「それはないですね。

真本音がなければ、人間として

ここに存在すること自体ができません。」

 

「でも、真本音のテーマ、と問われて

わかったのですが、

彼から真本音をまったく感じないのです。」

 

木村さんも頷いています。

 

「それは恐らく、

真本音が反応本音の中に完全に

埋もれてしまっているのでしょう。

それだけ彼の状態や

これまでの生き方が

彼にとって良くないということですね。」

 

私は前芝さんの「実在」に意識を

向けました。

 

完全に埋もれてしまっている真本音でも

確かに存在はするのです。

 

しばらくじっと彼の「実在」に意識を

向け続けていると、

何となく、彼の真本音のテーマが

伝わって来ました。

 

「前芝さんの実在から直観的に

わかった彼の真本音のテーマですが、

それは恐らく、

”純粋に人をリードする”

だと思います。」

 

「リード、ですか!」

と、二人はびっくり。

 

「今の彼と真逆ですね。」

 

「だから真本音が隠れてしまった

のでしょうね。」

 

「ということは、彼の真本音度合いは

今はかなり低いということですね?」

 

「そうです。

低いです。」

 

「ということは、

彼が要(かなめ)になるということは

あり得ないということですね?」

 

「いえ、そうとも限りません。

真本音度合いの低い人が

真本音度合いを高めることで、

一気に開花し、

組織の要となって大活躍した、

という例がいくつかはあります。

反動が大きい分、影響も大きいのです。

ただし、それはあくまでも

稀なケースですが。」

 

すると、

木村さんが言いました。

 

「たけうちさん、

埋もれてしまっている彼の真本音を

掘り起こすことはできるのでしょうか?」

 

「それはもちろんできますよ。

ただし、どれだけ時間がかかるかは

未知数です。」

 

真本音が完全に埋もれてしまっている人

というのは、実は結構います。

そういった人は皆、

「現実逃避」

に入ります。

 

変な表現ですが、

「現実逃避に真剣になる」

のです。

 

そうなるともう、

自ら真本音度合いをどんどん

落としていくことになります。

 

ただし前芝さんの場合は、

まだそこまでのひどさは感じませんでした。

 

彼の場合はまだ、

ある程度の刺激によって

真本音が顔を覗かせそうです。

 

しかし、どのような刺激を

入れれば良いか?については

直接お会いしなければわかりません。

 

私はもう一つ、

お二人に訊きました。

 

「前芝さんの本来の個性、

天性の個性、

先天的な個性

は何だと思いますか?」

 

つづく

 

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