そんなに苦しまなくていいじゃないか

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人は皆、

孤独なのだろうか。

 

よく、そう感じる

ことがある。

 

いや、

私はと言えば、

確かにずっと

孤独だった。

 

誰も私のことを

本当には

理解してくれないだろう

と思っていた。

 

多くの人も

そう思っている

のではないか。

 

一日の仕事を

終えて

帰途についている時、

ふと

無性に泣けてくる

ことがある。

 

理由がわからずに

涙が流れるので、

慌てて

人目のつかないところに

逃げ込み、

そこで泣く。

 

よくあることだ。

 

泣きながら、

この涙は

私のものだろうか?

という

問いをいつも

投げる。

 

すると

ほとんどの場合は、

ではない。

 

先ほどお会いした

あの人のものだ、

わかる。

 

とてつもない

悲しみ。

 

それと共に

必ず湧き上がって

くるのが、

言いようのない

孤独感。

 

人はみんな

孤独なんだな、と

そんな時に

いつも思うのだ。

 

・・・・・・

 

これは私の

体質なのだと

随分前にすでに

諦めているのだが、

 

私は

私と向き合った人の

苦しみを

そのまま

受け取ってしまう。

 

そして、

その人が苦しんでいる

まったく同じ強さの

苦しみを

そのまま

感じ取ってしまう。

 

一日に

何人もの人と

向き合えば、

その人数分だけ

苦しみは倍増する。

 

時には、

全身が崩壊するのでは、

と思うくらいの

苦しみに

苛まれてきた。

 

以前は、これは

私の思い込みに

違いない、

と思っていた。

 

人に相談しても

誰もが

そう言った。

 

だからこんな思い込みは

やめよう、と

ずっと試行錯誤

してきた。

 

しかし

ある時から、

どう見ても

思い込みではない

ということが

わかるようになった。

 

その苦しみ達と

いつしか私は

真正面から

向き合えるように

なったのだ。

 

すると、

その人が今、

何に苦しんでいて、

どうすれば

その苦しみから

抜け出ることが

できるのか?

が、わかるように

なった。

 

そして

その通りのサポートを

すれば、

その人は必ず

解放された。

 

そういった経験を

何十人、何百人と

続けてきた。

 

それは私にとっては

時には

地獄のようで

あったが、

 

しかしその経験を

経て、

ようやくわかったのだ。

 

人は

もっと

楽に生きることが

できる、

と。

 

そして、

人は

もっと

楽に生きる

権利がある、

と。

 

みんな、

苦しみ過ぎだ。

 

その苦しみは

不必要だ。

 

もちろん、

進化や成長の

ために

必要な苦しみは

ある。

 

乗り越えるべき

苦しみは

必ず、ある。

 

しかし、それ以上に

不必要な

苦しみもあるのだ。

 

ということが

本当によく

わかった。

 

だから私は

もっと

すべての人が

楽に生きることが

できるとよいと、

祈る。

 

その祈りのために

生きることに

した。

 

それが

約8年前の

ことだ。

 

・・・・・・

 

私は一人の

人間だ。

 

人が人を

救うなんてことは

大変

おこがましいことだ。

 

そんなことは

よくわかっている。

 

でも、

私はその人の

苦しみを

そのままに

感じ取ってしまうのだ。

 

何とかしたい、

と思うのは

人として

当然だろう、

と、今は思えるように

なった。

 

必要な苦しみは

その人自身が

自力で

乗り越えれば

いい。

 

でも、

不必要な苦しみは

早く

手放そう。

 

本当に

そう思う。

 

その術を

私は探究し続けるし、

 

その術を

修得したコーチを

私は

たくさん育成

したいのだ。

 

つづく

 

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