実感なき初体験

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遮るものの
ない空、
空間
にいる。

遮るものが
ないのに、
空以外
何も見えない。

超高速で
飛んでいるが、

そんなわけ
なので、
実際にどれだけ
スピードが
出ているのか
よくわからない。

止まっている
ようにも
感じてしまう。

だが、
間違いないく
過去最高速は
出ているのだ。

なのに
こんなに
実感がない。

ずっと
望んできた
速さなのに。

・・・・・・

叶う前は、

胸を
掻きむしる
ほどに
それを求めた。

が、

叶ってしまう
と
こんなものか、
と。

それが
普通
になる。

人生は
そんなものか
とも
思えるが、

ちょっと
違う気も
する。

もう少し
揺れ動いても
いいだろう。
人間
なのだから。

・・・・・・

やっぱり
やめよう、
とは
何度も
思った。

挫折
なんて
いつでも
できた。

後悔する
から
挫折を
選ばなかった
というよりも、

ただ、
自分にとっての
必然
を
選び続けた
だけだ。

必然を
選んだら
必然的な
ことのみが
起きた。

その
積み重ねで
ここまで
きた。

結局は
それだけの
こと。

それだけの
ことだが、
ずっと
永遠を感じる
果てしなさ
だったんだ。

・・・・・・

この
止まっている
ような
超高速で

向かう先は
まったく
見えないが、

でも
全部わかっている
気はする。

今、気づいたが、
心臓は
バクバク
鳴ってる。

とてつもなく
高揚してるんだ、
私は、
今。

なのに
そこから
分離してしまった
かのような、

普通の私
が
ここにいる。

恐らく
もう、

魂は
目的地に
着いている。

心は
こうして
普通でいる。

体は
とてつもなく
高揚している。

つまりは、
魂心体が

分離して
しまったんだ。

それくらいの
超高速
ということか。

よく考えれば、
ここまでの
分離感は

これまで
なかったな。

やはり、
初体験。

一番
気掛かりは

体だ。

ちゃんと
ついて
来れるか?

どこまで
持つか?

それが
心配。

魂は
最初から
大丈夫だと
わかっている。

心は
このように
平静だ。

やはり
あとは
体だな。

最後まで
ちゃんと
持ちますように。

つづく

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