組織のどこかにツボがある

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自分の可能性に

気づいていない人が

多いのと同様に、

 

自社(もしくは自部署)の

可能性に

気づいていない組織も

実に多い。

 

しかも、

たった一人の人の

ちょっとした振る舞いが

その組織の可能性を

大きく左右している

ケースも多い。

 

例えば、

Aさんがちょっとだけ

表情を曇らせると、

その瞬間に

そこにいる誰もが

口をつぐんでしまう。

 

するとそこで

本来、出されるはずだった

大切な意見が

出されなくなる。

 

本当はそこで

出される意見が、

組織の方向性に

大きな影響を与えたはずのに、

そのたった一つの意見が

出なかったばかりに、

組織は迷走を続ける。

 

・・・というような場面を

私は数多く拝見してきた。

 

表情を曇らせたAさんには

もちろんその自覚は

ないし、

それに影響を受けた

何人もの人達にも

その自覚はない。

 

自覚がないままに

迷走への流れを

創ってしまっている。

 

そしてそれが

その組織の

パターン(クセ)と

なっている。

 

ちょっと極端な例だが、

これに近い組織は

本当に多いのだ。

 

そんな時、私は

意見を出せなかった皆さんに

「意見を出しなさい」

という風には

しない。

 

Aさんのちょっとした

表情の曇りが

出ないように

まずは

Aさんに働きかける。

 

Aさんは無自覚に

やっているので、

単純に言えば、

Aさんにそれを

教える。

 

すると

たったそれだけで

Aさんの表情は変わり、

たったそれだけで

組織の空気感が

大きく変わる。

 

そんな簡単に

いくの?

 

本当にそんなことが

あるの?

 

と思われるかも

しれないが、

実は、

そんなことばかり

である。

 

私は常に

「一点」

を探している。

 

今のこの組織の「現実」を

創り出している「一点」は

どこにあるか?

を探している。

 

それはほとんどの場合、

「この人が原因だ」

と特定される。

 

もしくは、

「この人とこの人の

関係性が原因だ」

というのも多い。

 

逆に言えば、

その「一点」を解決せずして

本当の解決には

つながらない。

 

本当は

たった一つのツボを

押せば、

体はすぐに治るのに、

そこを外して

様々な治療を

立て続けに行なうようなもの。

 

的を外した対策は

残念ながら

効果としては

何十分の一となる。

 

多くの人は

組織活性化を

難しく考え過ぎている。

 

そして

あまりに多くの

対策を打ち過ぎている。

 

それにより逆に

不調和が起きてしまう。

 

下手をすると、

「この組織はもうダメだ」

とあきらめモードになる。

 

あきらめる必要は

ない。

 

注意深く

ツボを探せばいい。

 

「一点」を

見つければいい。

 

「一点」を見つけ、

そこを押す。

 

するとそこは

改善され、

次の「一点」が見えてくる。

 

そうしたらその

次の「一点」を

押す。

 

するとさらに

次の「一点」が

見えてくる。

 

そうしたらまた

それを押す。

 

その連続。

 

それにより、

組織活性化の流れが

大きくなる。

 

ツボ探し。

 

「一点」探し。

 

それができるのが

「コーチ」である

と私は思っている。

 

前にも書いたが、

「コーチ」とは

企業という組織の

コーチングができて

初めて「コーチ」だと

私は思う。

 

組織は

人の集まり。

 

誰かのどこかに

ツボはある。

 

必ず、ある。

 

つづく

 

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