エンティティ

福田さんのコーチング その2

 

たけうちさん、

なんか最近とても

疲れやすいんですよ。

休みの日なんか、

一日中寝てますよ。

下手をすると

10時間近く

寝てしまうことも

あります。

私にとっては

休みの日をいかに

楽しむか?

が大事なんですが。

とはいえ、

仕事に頑張っている

訳ではないですよ。

仕事は

言われたことはきっちり

やりますが。

できるだけ余分な力を

出さないように

していますし。

なんでこんなにも

疲れるんでしょうかね?

 

福田さんは

ホントに相変わらず、

ご自分のことが

よくわかっていないんですねぇ。

 

どういうことですか?

 

福田さんの

真本音度合い、

最近またかなり

上がってるんですよ。

 

えぇ〜っ?

たけうちさんいつも言いますが、

私、真本音で生きるの

いやですから。

 

またそういうことを

言う。

福田さんの顕在意識がね、

どれだけそう言っても

無駄ですよ。

真本音度合い、着実に

上がってます。

その証拠に、

私とこうやって話すの

好きでしょ?

 

まぁね、

唯一の楽しみかも

しれません。

 

でしょ? 笑

 

でも私はね、

やはり真本音とは

無縁ですよ。

それよりも

教えてくださいよ。

わかるんでしょ?

私の疲れの原因。

 

わかりますよ。

 

じゃあ、

教えてくださいよ。

 

んじゃ、

ご自分が真本音人間だと

認めたら

教えてあげます。笑

 

また、そう言う。

 

まぁ、冗談です。

教えますよ。

福田さん、今直観的に

その疲れ、

誰から受け取ったと

思いますか?

 

誰から?

ってどう言うこと?

 

その疲れは

福田さんの疲れじゃ

ないですよ。

 

なに?

どういうこと?

 

福田さんのストレスじゃ

ないんですよ。

人のストレスを

受け取ってるんです。

極度の疲れの場合は

ほぼ、それが原因です。

しかもそれは

一人からじゃない。

何人もの人のストレスを

受け取ってますよ。

 

えぇ〜っ?

マジですか。

 

はい、マジです。

心当たりは?

 

そう言われると、

全然関係ないかも

しれませんが、

浮かぶことがあります。

 

あっ、それですね。笑

 

まだ、話してないのに。笑

関係ない話ですよ。

先日ね、

海外出張に行ったんです。

でね、

日本に帰る直前に

疲れを癒そうと思って

外国人の人がよく通う

マッサージ屋さんに

寄ったんですよ。

 

やっぱり、

それが原因ですね。

 

えっ、マジですか?

 

マジです。

どうせ、マッサージを

受けたら、

そっから疲れたんでしょ?

 

いや〜、そうなんです。

今、思い出すと

確かにそっからですね。

私ね、

そこのマッサージ、途中で

やめたんですよ。

なんか急にソワソワした

気持ちになってしまって。

全然居心地よくなくって。

あーここは私には合わないな、

って思ったんで、

途中で「もういいです」

ってやめたんです。

 

マッサージが

始まってから

ソワソワし出したんでしょ?

 

そうそう。

始まってすぐでしたよ。

なんか、せっかく

リラックスしようと思って

来たのに、

息苦しくなって来たんですよね。

 

それが

エンティティですよ。

 

エンティティ?

前に言ってた?

 

そうです。

ストレスの濃度が濃くなって

実体化したものです。

日本語に訳すと

「生き霊」とも言われてます。

 

マジですか。

 

はい、マジです。

でもみんなエンティティは

ありますよ。

私達はエンティティの

交換をしながら

生きているようなものです。

 

でもなんで

こんなにも疲れるんだろ?

 

それは恐らく、

福田さんの担当になった

マッサージ師さんが、

たくさんのお客様から

エンティティをいっぱい

もらっていたからですよ。

 

えぇ〜、まさか

そのエンティティを

私がいっぺんに

もらったと?

 

その通りです。

 

そんなのイヤですよ!

そんなの私は

望んでません。

 

でもしょうがないですよ。

福田さんの

真本音度合い、

高まってるんですから。

 

どういうこと?

真本音度合い高まると

エンティティもらうの?

 

稀にそういう人が

います。

実は私もそういうタイプ

です。

福田さんはきっと

真本音では、

たくさんの人達に

パワーを与えたい、って

願ってるんでしょうね。

 

いやいやいや、

全然願ってないし。

 

笑笑笑。

福田さんの顕在意識が

願ってなくても

福田さんの真本音は

そう願ってるんですよ。

そういう願いを強く

持っている人は、

人のエンティティを

受け取る傾向にあります。

いろんな人のエンティティを

どんどん掃除機のように

吸収します。

で、もともとのエンティティの

持ち主はみんな

元気になるってわけです。

 

いやいやいやいや。

そんなのイヤですよ。

私、望んでませんよ。

 

いやいやいやいや。笑

真本音が望んでるから

そうなるんです。

実際、どうですか?

首の後ろあたり、

とても重くないですか?

 

・・・・、いや、

悔しいけど、

メチャクチャ重いです。

 

でしょ?

そこにエンティティが

溜まってます。

恐らく、

何十人分かのヤツが。

福田さん、

本当に人を楽にして

あげたいのですね。

 

いやいや、やだよ俺。

 

しょうがないですよ。

そういうタイプの人は

きちんとした

エンティティ処理の仕方を

学んだ方がいいです。

今から私が

教えますから、

今日から早速、

実践してください。

すぐに楽になりますから。

 

はぁ・・・。

俺、真本音度合い

上げたくないよ〜。

 

まぁまぁまぁ、

じゃあ今から

教えますからね。

 

つづく

 

自分が自分に取り憑くんですよ

心の中で

「今、やろう」

と思っていることを、

実際の行動としては

「今、やらない」

という選択をしたとします。

 

心の「やろう」

行動の「やらない」。

 

行動というのは

私達の体を使って

行われますから、

言い換えれば、

 

心の「やろう」

体の「やらない」。

 

この不一致が起こることで

私達の

「一貫性」

は大きく損なわれます。

 

一貫性が

損なわれるということは、

歪みが起こる

ということ。

 

それにより、

私達の中には

大量のストレスが

発生します。

 

一貫性のなさによる

ストレスは、

実は

私達が発生させるストレスの

中でも

重度のものです。

 

ということはそれは

エンティティ化

しやすいということです。

 

「エンティティ」とは

ストレスが

反物質化したもの。

日本語では

生き霊

と訳されます。

 

しかしそれは

ほぼすべての人が

多かれ少なかれ

持っています。

 

エンティティが

多くなり過ぎると、

自分の生き霊が

自分に取り憑く

ことになり、

常に理由のない苦しみを

感じ続けます。

 

自分が自分に

取り憑く

・・・って、なんかもの凄く

意味のないことであり、

生産性の低いことだと

思いませんか?

 

しかし、

一貫性がなくなることで

誰もがそうなります。

 

しかも、

そのように自分自身の

エンティティに取り憑かれ

続けていると、

「それが普通の状態」

だと思い込むようになります。

 

エンティティは

苦しみだけを

自分に与えるのでは

ありません。

 

言いようのない

・不安

・憤りやイライラ

・倦怠感

・無気力

・悲しみ

・孤独感

・空虚感

などが常に発生し、

未来に向かうのが

億劫になり、

ほんのちょっとのことで

恐怖に苛まれるように

なります。

 

すると、

勇気が出なくなり、

挑戦することをやめ、

心で「やろう」と思っても

体では「やらない」という

選択をし、

ますます一貫性が

取れなくなるという

悪循環に入ります。

 

その循環から

抜け出せなくなっている人

は非常に多く、

その循環にいるのも関わらず、

毎日のお仕事に

がんばって向かって行く

という

とてつもなく辛い日々を

送っています。

 

よく喩えられる表現ですが、

まさしく

「ブレーキをかけながら

自転車を漕いでいる」

状態です。

 

・・・・・・

 

エンティティを

自ら浄化したり、

流したりする。

 

それも

セルフコーチング法の

一つです。

 

私はそのための方法を

できるだけたくさんの方々に

お伝えしたいのですが、

しかしその方法を

実践するためには

自分自身のエンティティと

向かい合わねばなりません。

 

そしてそのためには

エンティティと向かい合える

だけの自分に

ならねばなりません。

 

そのために最も

必要なことが、

自分自身の「真本音」を知る

ということです。

 

自分は

真本音で

何を願っているか?

 

自分は

真本音で

何を大切にしているか?

 

それらを

まずは言語化して

常にそれを「原点」とします。

 

その「原点」に

いつも立ち返ることで、

「これが本来の私だ」

という「感覚」を得ます。

 

この「感覚」が

大事です。

 

「感覚」を得られたら、

「本来ではない自分」の

感覚もわかるように

なります。

 

そうなって初めて

エンティティと向かい合える

ようになります。

 

本来の自分が

本来でない自分と

向かい合う

という感覚がわかれば、

エンティティはちっとも

恐ろしいものでは

なくなるからです。

 

そこまでの状態に

なるためのステップを

私はこれから

できるだけ多くの方々に

発信していきます。

 

このブログも

そうですが、

これまで行なったことのない

様々な発信法を

試してみるつもりです。

 

つづく

 

あなたは自由に生きていますか?

私達には

自由意志があります。

 

自由に何でもしてもいいよ、

と言われたら、

自然に浮かんでくる

やりたいこと、があります。

 

その時その瞬間に

それは常に

浮かび続けています。

本当は。

 

ところが多くの人は、

日常において

自由ではない日々を送っています。

つまり、

何らかの制約を感じながら

日々の生活をしています。

 

ですので、

自分自身の自由意志に

フタをしてしまっています。

 

フタをしないまでも、

そこに意識を向けずに

生きています。

 

結果として、

自由意志は本当は

あるんだけれども、

そこに気づかない状態

が続きます。

 

そしてそのうちに、

自由意志とは何なのか?

自分の制約がなくなったら

いったい自分は何を望むのか?

について、

 

「考えたこともありません」

「まったくわかりません」

 

という返答になります。

 

もしくは、

自由という言葉を聴くと、

「そんなのは無理だ」

「現実的ではない」

と思ったり、

「自由に伴う責任がウザい」

と思ったりして、

自由を敬遠する傾向となって

現れることもあります。

 

いずれにしても、

自由意志から離れてしまっている

そんな人が

多いのが今の世の中です。

 

要するに、

全然、自由じゃない

のです。

 

ほとんどの人が。

 

もちろん、

現実世界の中で

何の制約もない状態

というのは稀有でしょう。

 

物理的にすべてから

自由になる

というのは現実的では

ありません。

 

しかし、

心の中まで

自由を失ってしまっても

よいでしょうか?

 

心の中まで

自分で自分を縛りつけ、

果たしてそれで本当に

生きている

と言えるのでしょうか?

 

よく、こんな声も

聴きます。

 

「自由な発想をしてしまうと、

現実の不自由さとの

ギャップを感じてしまい、

それがストレスになるんです」

 

・・・と。

 

しかし、実は、

心の中の自分を縛りつけてしまう

ことで発生するストレスの方が、

現実とのギャップを感じるストレスよりも

圧倒的に大きいのです。

 

私がこのブログで

よく書かせていただいている

エンティティ。

つまりは、

ストレスがある一定以上の濃度に達し

実体化したもの、

は、

心の中の不自由さによって

発生するのです。

 

私達は

生まれた直後は

皆、自由です。

 

もちろん体は不自由で

想い通りに動きませんが、

心は自由です。

 

幼児期も多くの場合は、

皆、心の中は

自由です。

 

それが、

私達人間の本来望んでいる

心の在り方です。

 

しかし

大人になるとは、

心に制約をはめることである

と私達は思い込み、

自由からいかに遠ざかるか、

遠ざかった状態で

いかに上手く生きていくか、

という力をつけることが

人としての成長であると

思い込み過ぎてしまいました。

 

今の社会の歪みの

根本原因の一つは

ここにあると、

私は日々、実感しています。

 

実は・・・。

 

正直に申しますが。

 

私は、

私ほど自由な人は

いないのではないか、と

日々、思っています。

 

本当にたくさんの人達と

向き合ってまいりましたが、

私から観れば、

ほとんどの人が

不自由に観えます。

 

ただ、

私が長くサポートさせていただいている

クライアントさん達は

違います。

 

私の密かな

コーチとしての目的は

クライアントさんに

本当の意味で自由になっていただく

ことなんです。

 

まぁ、ここで書いてしまった以上

「密かな」では

なくなってしまいますが。

 

でも、本当にいつも

そればかりを願って

サポートしています。

 

ですからクライアントさん達は

どんどん自由になり、

私と同じくらいに

自由になっていきます。

 

すると、

私との共鳴・共振が

起こります。

 

人は、

本当の意味で自由になると、

非常に深い

共鳴と共振を

起こします。

 

それは

「調和」

と言えるものです。

 

その「調和」は

「進化」を起こします。

 

とは言え、

以前の私は恐らく

世の中の誰よりも

「不自由」だったと思います。

 

絶望的な不自由さの

中でずっと生きていました。

 

そう考えますと、

どう観ても、

私は、今が一番、幸せです。

 

こんなことを書くと

傲慢に思われるかも

しれませんが、

私はすべての人が

私と同じような自由を

得られるといいなぁ、と

思っています。

 

特に、

組織のリーダーや

組織の要となる人達が

本当の自由を得られれば、

その組織全体に

「自由の調和」が

巻き起こります。

 

それは非常に

幸せな状態です。

 

私は世の中全体が

そうなるといいなぁと

真剣に思っています。

 

そこで、

次回からは

「自由」をテーマにした記事を

書かせていただこうかなと

思います。

 

そして、

本当の意味で自由になるための

セルフコーチングの手法

なども

いくつかご紹介できればな

と思っています。

 

お楽しみに。

 

つづく

 

虚無に負けるな

人生に辛さを感じている人、

特に、

「虚無感」に苛まれている人が

今、本当に増えているのを

実感しています。

 

ですから今日は、

「虚無」について

書かねばなりません。

 

「虚無」とは

何だと思いますか?

 

「虚無」と言うと

何もない状態であると

思われる人が多いでしょう。

 

しかし。

 

「虚無」

とは、何もない

というものではありません。

 

もっと言えば・・・。

 

「無」という一文字も

見てみましょう。

実は、・・・。

 

「無」

と言うのも、何もない

というものではありません。

 

それは、

「無」

という一つの

かたまりなのです。

 

我々人間が解釈した

「何もない」

というものの、

かたまりに過ぎないのです。

 

解釈の

かたまり。

 

ただの想像の

かたまり。

 

本当に何もない

わけではありません。

 

実在のレベルで言えば、

「何もない」

という状態は本来は

あり得ないのです。

 

「何もない」状態は

ないのです。

 

ところが私達は

「無」とか「虚無」を

極度に恐れます。

 

我々人間の持つ

あらゆる恐怖感の

根底にあるものが

「無」や「虚無」への

言いようのない恐れです。

 

「無」になりたくない。

 

「虚無」に陥りたくない。

 

私達の恐れは

すべてここから

きています。

 

しかし、

「無」も「虚無」も

本当はありません。

 

ないものに対して

私達は恐怖しているのです。

 

よく、

次元が高まると

何もなくなる。

すべてが無になる。

 

という言い方をされる人が

います。

 

しかしそれは実は

無とは似て非なるもの

です。

 

それは、無ではなく、

「すべてがある」

状態です。

 

どういうことかと言いますと、

光をイメージするとよいでしょう。

 

赤い光、青い光、緑の光、・・・

様々な波長のすべての光が

合わさると、光は

無色透明になります。

 

無色透明ですから、

一見すると何もないように

見えますが、実は

すべてがそこに

あるのです。

 

すべてが完全に

存在する状態になると、

表面的には無と同じに

なります。

 

しかし、それは無ではなく、

一般的には

「空」(くう)

と言われる状態です。

 

「空」とは

あらゆるものを

生み出す源です。

 

すべてが最初から

そこにあります。

 

実は、

「創造する」

とは、

「すべてがある」状態から

一部分を分離させること

を言います。

 

「すべてがある」状態から

一部分だけを焦点化する

という言い方もできます。

 

次元が高まると、

すべては「一つ」に

なっていきます。

つまりそれは

「空」に近づく

ということです。

 

逆に言えば、

次元が高まり「空」に近づくことで

私達は、あらゆるものを

自由自在に

分離させたり焦点化させることが

できるようになります。

つまり、

望むものを「創造」できるのです。

 

次元が高まれば高まるほど、

望む現実を手に入れられる

という理由の本質は

そこにあります。

 

ちょっとわかりづらいお話に

なってしまったかも

しれません。

 

言いたいのは、

無などない

ということです。

 

しかし、この世には

「無」を感じさせる物事が

たくさんあります。

 

であるが故に

私達は惑わされます。

 

前回の記事でも

書かせていただいた

エンティティも、

ある意味、

「無の象徴」と言えます。

 

エンティティとは、

無への恐れ、という念が

実体化したものです。

 

無への恐れの実体なので、

まるでそれが無そのもののような

恐ろしさを感じます。

 

ですので私達は

エンティティから逃げようと

します。

 

逃げようとすれば、

逆に背後からエンティティに

取り込まれます。

 

知らず知らずの間に

取り込まれています。

 

すると、

どうせすべては

無に帰するのではないか、

という絶望感が

発生します。

 

それにより、

あらゆる気力やパワーが

失われます。

 

何日か前の記事にも

書かせていただきましたが、

このエンティティの氾濫が

今は激しくなっています。

 

エンティティ自体は

実は全然大したことのない

弱いものなのですが、

弱いが故に、

私達の心の弱い部分と

共鳴します。

 

私達は今こそ、

強い意志(意思)を持たねば

なりません。

 

自分の人生は

自分のものである、

ということ。

 

人生に

正しい、間違っている、

という答えはなく、

答えは自分で決めていくのだ

ということ。

 

自分で自分の願いを持ち、

自分で自分の課題を持ち、

自分で自分の決断をし、

それを実行する。

 

つまり

自分で決め

自分で動く。

 

自分で選択し、

自分で進む。

 

この、当たり前を続ける

覚悟。

 

それを持っている人に

エンティティは

絶対に寄りつけません。

 

当然、

心に弱さはあってもよいです。

 

ただ、一方で

心には揺るがぬ部分も

確かに存在しています。

 

それを私は

真本音と名づけています。

 

誰もにある揺るがぬ部分。

 

真本音。

 

それを大切にし、

次の一歩を

踏みしめる。

 

ただそれだけのこと。

 

その意志(意思)に

エンティティは近づけません。

 

もし仮に

一度はエンティティに

取り込まれたとしても、

真本音のパワーによって

エンティティは

すぐに成仏します。

 

私は自分のミッションとして

あえて、

向き合う方々のエンティティを

すべて受け取り吸収します。

 

私が吸収すれば、

目の前の人はエンティティから

解放されるからです。

 

そして後の時間で、

すべてのエンティティと向かい合って

すべてを浄化します。

 

真本音のパワーで浄化

するのです。

それはまさしく「成仏」と言える

ものです。

 

ですから、

成仏する瞬間の彼らの声を

私は毎日のように聴いています。

 

エンティティ達は皆、

最期にこう言うのです。

 

「ありがとう。」

 

彼らは、

無ではなく、

「すべてがある」世界に

戻っていきたいのです、

本当は。

 

つづく

 

社外からウィルスが持ち込まれてしまう

ある会社(A社)で

新規事業が始まりました。

 

そのため、

これまでの顧客とは別の

新たなお客様が急激に

増えました。

 

その新規事業は将来性が高く、

A社のナンバー2の

幹部社員Bさんが

すべての責任者となりました。

 

Bさんは精力的に

新しいお客様と交わりました。

 

Bさんは社内でも

信頼度の高い幹部さんで、

社員さん達からの人気も高く、

何かあればまず第一に

Bさんに皆が相談にいく、

という風潮がありました。

 

ところが、

新規事業が軌道に乗り、

数ヶ月が経った頃、

これまで一致団結していた

社員さん達に

急に不協和音が起こるように

なりました。

 

派閥などがなかった社内に

短期間で派閥ができました。

 

社員さん同士の

足の引っ張り合いが

始まりました。

 

そのうちに、

会社を辞めたい、という

社員さんが出始めました。

 

特に、仕事に精一杯

取り組んでいた社員さんほど

「辞めたい」と。

 

そしてついには

うつ病の社員さんが

出始めました。

 

私はその会社の

ナンバー3の幹部さんから

ご相談を受けました。

 

そして社長とお会いしました。

 

とても魅力的な社長

でした。

人思いの社長です。

 

社長は言われました。

 

「なぜか急激に

社内の雰囲気が悪くなりました。

原因はわかりません。

強いて言えば、

新規事業を立ち上げたことでしょうか。

でも、新規事業自体は順調ですし、

お客様からの評判も良いですし・・・。

でも、それ以外に

特に何かが変わったわけではありません。

私の経営の仕方が

悪いのでしょうか?」

 

次に私は、

新規事業担当幹部のBさんと

お会いしました。

 

Bさんも素敵な

方でした。

 

しかし、

Bさんとお会いした瞬間に

原因がわかったのです。

 

15タイプです。

(→前回記事参照)

 

いえ、

Bさんが15タイプという

わけではありません。

 

Bさんが

「15タイプの風」

を受けていたのです。

 

つまり、

こうです。

 

新規事業で出会った

新たなお客様の中に

15タイプの人が

いたのです。

 

Bさんはその方と

頻繁にお会いすることで、

その方から強烈な

エンティティを

もらい続けていました。

 

しかしBさん自身は

元気な方で、

恐らく心も丈夫な人

なのでしょう。

 

Bさん自身に

エンティティによるダメージは

あまりありませんでした。

 

ところが、

Bさんは、そのお客様から

もらったエンティティを

毎日、社内に

持ち込んでしまっていたのです。

 

エンティティとは、

風邪のウィルスと

同じです。

 

インフルエンザのウィルス

という表現をした方が

わかりやすいでしょうか。

 

人から人へと

伝播します。

 

元気な人は

それを受けても

発症しません。

 

ところが、

Bさんがそれを社内に

持ち込むことで

15タイプの強烈なエンティティが

毎日、社内を

「流れる」

ようになったのです。

 

その「流れ」に

触れることで、

強烈なエンティティを

受け取ってしまい、

その結果、

真本音度合いが極度に下がり、

エンティティの持つ

・不安や恐れ

・絶望感

・憤り

などによって心を侵食され、

それらによって、

人への不信感や

未来への絶望感を感じ続け、

本来の自分を見失ってしまう

という、

そんな症状の現れる人が

続出したのです。

 

その結果が、

派閥であり、争いや確執であり、

うつ病です。

 

以上は、実際にあった例を

述べましたが、

こういった

「外部から15タイプのエンティティが

社内に流入し続ける」

という現象が、

ここ最近、私がびっくりするくらいに

多発しています。

 

社内に15タイプがいる

わけではないのです。

 

でも、社内の誰かを伝って

15タイプのエンティティが

流入し続けるのです。

 

それは最近流行している

インフルエンザのようです。

 

ですから最近の私は、

外部から誰を介して

「15タイプの風」が

社内に持ち込まれているか?

 

持ち込まれたエンティティが

どのような経路で

社内を循環し続けているか?

 

・・・を特定する仕事が

増えています。

 

それを特定し、

エンティティの循環を

断つことが、

まずは応急処置として

必要だからです。

 

「15タイプの風」にやられた人と

向き合うと、

私は独特の「ザワザワ感」を

得ます。

 

それは、

15タイプの人と向き合った時の

ザワザワ感と

本質的には同じです。

 

昨年までは

ここまでひどい状況では

ありませんでした。

 

本当にここ1〜2ヶ月の

ことです。

 

なぜこうなっているのか?

を私自身が今、

研究・探究している最中

です。

 

しかし、とにかく

対応をしなければ

なりません。

 

その対応に追われているのが

最近の私です。

 

このお話は

まだ続けます。

 

つづく

 

最も苦しい状態に入ると、人はどうなるか?

さて・・・。

 

今回は、

 

「15タイプ」

 

ということについて

書かせていただきます。

 

実は、これについて

こういった不特定多数の方々が

ご覧になるブログのような場で

書かせていただくのは

初めてではないかな、

と思います。

 

なぜならこの内容については、

人によってはかなりの

誤解や偏見を

生んでしまう可能性が

あるからです。

 

ですから、

これについては

これまでは口頭で

かなり慎重にお伝えする、

ということを大切にして

まいりました。

 

しかし、状況的に

そうも言っておられなく

なりました。

 

今年に入ってから、

私は様々な

「15タイプによる影響」

と遭遇してきました。

 

その頻度は、

昨年までの比では

ありません。

 

初めてお会いする企業様で

組織活性化において

かなり深刻なご苦労を

されている場合、

今はその根本原因のほとんどが

15タイプによる影響だった、

と言って差し支えないでしょう。

 

ですから一つの情報として

これについて書かせていただくことは

かなり有用ではないか、と

考えた次第です。

 

では、

「15タイプ」について

書かせていただきます。

 

前回の記事で、

「エンティティ」について

書きました。

(→前回記事)

 

「15タイプ」とは

そのエンティティを

普通の人の6倍以上

抱え込んでしまっている人の

ことを言います。

 

15タイプの「15」とは

「真本音度合い1.5%の人」

という意味です。

 

私は個人や企業様での

サポートにおいて、

「真本音度合い」を

かなり詳細な数値(%)として

把握します。

 

数値化することで、

きめ細やかなサポートが

できるからです。

 

ここではその詳細は

書きませんが、

「真本音度合い1.5%」

というのは、

人間としてこの世に存在できる

最低の数値であると

言ってよいでしょう。

 

つまり、

真本音度合いが1.5%未満では

私達の心と、そして魂は

存在できなくなるのです。

 

私達が「存在」するための

「生物」としての臨界点が

真本音度合い1.5%なのです。

 

その最低値まで

真本音度合いが落ちてしまっている

人のことを

「15タイプ」

と呼んでいます。

 

最低値ですので、

それはもう大変なことです。

 

割合としては、

滅多なことでは遭遇しない

タイプです。

 

私達人間は、通常、

真本音度合いが

高まれば高まるほど

人としての「幸せ」な感覚に

包まれます。

 

魂も心も満たされた

感覚となります。

 

その結果常に

ゆとりを持ち、

安定感や安心感を伴いながら

生きることができます。

 

15タイプとは

その真本音度合いが

最低ということですから、

人間としては

最も苦しい状態となります。

 

ところが・・・。

 

真本音度合いが1.6%までは

確かに苦しいのです。

苦しいことを

苦しいと感じるのです。

 

しかし最低値の1.5%にまで

落ちてしまうと、

苦しさの限界を超えて

しまうのです。

 

その結果として、

「麻痺」

が起こります。

 

いや、

麻痺だけならまだ

ましです。

 

かなり表現は悪いのですが、

あえて言えば、

覚醒剤を打ったような

状態となるのです。

 

昔、中学の理科の授業で

カエルの解剖を

したことがありました。

 

その時、解剖するカエルは

麻酔液の中に

全身を浸けられます。

 

そうなるとカエルは

恍惚とした表情となります。

 

その表情のまま、

解剖をされていくのです。

 

解剖をされながらも

恍惚としている

そのカエルの表情が

当時の私としては

かなりショックだった

覚えがあります。

 

それに近いです。

 

15タイプの人は、

その不自然な恍惚の中

で生きています。

 

ですので

表面上の雰囲気だけを見れば

非常に自信に溢れて

いる人が多いです。

 

ところが、

本質的には、そのような

苦しみの極致にありますので、

その人には

通常では考えられない

大量のエンティティが

発生するのです。

 

そのエンティティ量は、

私の体感で表現すれば、

普通の人の6倍以上

ということなのです。

 

私がこの15タイプについての

お話をなぜ公ではしないかと

言いますと、

これを聴いた人が

「あの人は15タイプではないか?」

と勝手に

疑心暗鬼になりながら、

人と関わるようになることを

危惧するからです。

 

ですので、あえて

書きますが、

かなりひどい表現でここまで

書きましたが、

それでも、15タイプの人も

ただの人間です。

 

悪魔でも妖怪でも

ありません。

 

人間である以上、

もちろん、15タイプに落ちて

しまったとしても、

再び、誰もが浮上します。

 

人は、

進化を望む生き物

だからです。

 

ただ、15タイプの人の

エンティティは

なかなかに凄いものがあり、

その影響によって

人や組織が

「我を失ってしまう」

状態になることがあります。

 

そんなケースが

最近、多発しているのです。

 

ということで、

次回以降、

15タイプの特色と

最近、企業や組織において

どのような影響が広がっているか

について、

書かせていただきます。

 

つづく

 

なんだ?この異様な不安感は・・・

今回は、次のご質問に

お答えします。

 

「どうしても未来に対して

不安になってしまいます。

自分なりに真本音を大切にして

生きているつもりですが、

すぐに不安になり、

そこから抜け出せなくなります。

私の真本音度合いは

上がっていないのでしょうか?」

 

・・・実は、こういったご質問が

とても増えています。

 

これは、世の中全体の

ある潮流による影響もあるのですが、

それについてはまた改めて、

別の機会に書かせていただきます。

 

今回は、ダイレクトに

このご質問にお答えします。

 

自分の真本音を大事にすれば

するほど、

逆に不安感が増してしまう、

という場合、

最も多いケースが、

 

「エンティティ」

 

によるものです。

 

エンティティとは、

ストレスがある一定以上の

濃度に凝縮されたものを

言います。

 

ある一定以上になれば、

それは、3次元化します。

つまり、

物質化します。

 

まぁ、物質とまではいかなくても

それに近い状態にまで

なります。

 

それは強烈な「念」であり、

エンティティを日本語に訳すと

「生霊」

と訳されることもあります。

 

こう書くと、非常に怖いですが、

実はエンティティとは

多かれ少なかれ

すべての人が持っています。

 

持っていない人はいない、

と言い切ってしまっても

よいでしょう。

 

そしてそれはまるで

風邪のウィルスのように、

人から人へ

伝染します。

 

いつも空気がドヨ〜ンと

淀んでいる人や、

空気感の重たい人、

顔つきが、まるで獣のように

険しい人などは、

エンティティが多い人です。

 

そういった人と一緒にいると、

エンティティがこちらに

移ってきたりします。

 

こう書くと、

いやだ、気持ち悪い!

となると思いますが、

これは私達が日常において

当たり前のように行なっている

ことです。

 

極端な言い方をすれば、

私達はエンティティの交換を

しながら関わり合っている、

とすら言えます。

 

さて。

 

真本音度合いが高まると、

通常はエンティティは

とても少なくなります。

 

自らエンティティを発生させる

ことは激減します。

 

ところがその分、

稀にですが、

他者のエンティティを

どんどん吸収してしまうタイプの

人がいるのです。

 

ほとんどの人が

他者のエンティティを受けても

真本音度合いが高まれば

それを「流す」ことが

できます。

つまり、エンティティによる

ストレスやダメージを

受けずに済むのですが、

稀に逆になるタイプの人が

いるのです。

 

それは、

その人の真本音の使命に

よるものです。

 

つまり、

真本音レベルで

「私は人のサポートをしたい」

と決めている人のうち、

「私は人のエンティティを

あえて受け取り、

そのエンティティの状態を

把握することにより、

その人の苦しみを把握し、

それによりその人に

適切なサポートをしたい」

と決めている人が

いるのです。

 

実はその典型が

私なのですが。

 

私の場合、

その傾向が極度に高く、

私の真本音度合いが急激に

高まった時代は、

道端でも何でも、

会う人会う人のエンティティを

全部吸収してしまい、

本当に大変でした。

 

今は、おかげさまで

その人のエンティティを

吸収するかどうか?を

自分で決めてコントロール

することができるように

なりましたが、

当時はもう、死ぬ思いでした。

 

おかげで

自律神経がいかれてしまい

ご飯をほとんど食べられなくなった

時期もありました。

 

しかしおかげで

エンティティ浄化の方法を

研究し編み出すことが

できたのですけど・・・。

でもそれには

数年を要しました。

 

で・・・。

 

何が言いたいかと言いますと、

真本音度合いが上がっている

にも関わらず、

未来に対する不安感が

増してしまう場合の多くは、

 

人からのエンティティを

大量に吸収してしまっている

可能性が高い、

 

・・・ということです。

 

エンティティは多くの場合、

未来に対する

・絶望

・不安

・憤り

などの塊です。

 

その塊を受けることで、

・自分の心が発生させている不安と

・エンティティが持っている不安の

区別がつかなくなるのです。

 

つまり、その不安は、

「あなた自身のものではなく、

エンティティのものなんだよ」

・・・ということになります。

 

まずは、

その区別をつけるだけで

相当に楽になるはずです。

 

ですので、

自分は真本音を大事にしている

のに、

なぜか不安が高まってしまう、

という場合は、

 

「この不安は本当に

私のものだろうか?」

 

と自分自身に問うてください。

 

そして、

体の中のどこにその不安感が

あるか?を

特定してください。

 

そして、

そこに意識を向ければ、

「うわっ、なんか

気持ち悪いものがある!」

となるかもしれません。

 

そうなったらそれが

エンティティです。

 

エンティティだとわかれば、

それをただ

存在承認してあげてください。

 

愛の眼差しで

そのエンティティを

観てあげてください。

 

それだけでエンティティは

浄化されるはずです。

 

エンティティも

人の心です。

 

反応本音の塊です。

 

すべての反応本音は

存在承認すれば

よいのです。

 

つづく

 

一つになるからこそ、生まれる展開がある

木村さんは、

西畑さんのエンティティを

簡単に浄化できました。

(→前回記事)

 

それにより木村さんの真本音度合いは

さらにアップし、場の次元も高まったのを

私は感じ取りました。

 

であれば、この場を

さらに活用しよう、と思いました。

 

ただし、

私はもう、二人には何も具体的な問いは

投げません。

その必要はないからです。

 

「西畑さんのエンティティの件が完了したところで、

いかがですか、また何か喋りたくなっていることは

ありませんか?」

 

またしても、

弓江さんから「喋りたい空気感」が

伝わって来ました。

 

「弓江さん、まだ喋りたいことが

ありそうですね。」

 

弓江さんは笑いました。

 

「まだあります?

ちょっと待ってください。」

・・・と、心の中を探っています。

 

「喋りたいこと、というよりも、

たけうちさんにお訊きしたいことがあります。」

 

「何です?」

 

「新規事業プロジェクトチームは、

このまま行けば、成功すると思われますか?」

 

その瞬間、私に直観がありました。

私はそれをそのまま口に出しました。

 

「成功しないですね。」

 

その答えを受けて弓江さんは

言われました。

 

「なぜかすごく納得します。」

 

「弓江さん自身も、まずい、と

思ってるんでしょ?」

 

「はい。どうやら思っているようです。」

 

そこで、木村さんも入って来ました。

 

「実は私も、何となくそう思っていた、

ということに今、気がつきました。」

 

「恐らく、3人ともが本当はそう感じていて、

そのために、今日のこの場があるのでは

ありませんか?

今、自覚しましたけど。」

と私が言うと、

二人とも、大きく頷きました。

 

どうやら、ここまでが準備段階だった

ようです。

 

ここからが本当の本題だったようです。

 

しかし、このような展開になることは

二人はおろか、私も想定していたわけでは

ありません。

 

しかし、このような展開は

よくあることです。

 

お互いがしっかりと向き合い、

真本音度合いを高め合うことによって初めて

「ここにいる」本当の意味がわかるのです。

 

「どうやらここからの話こそが、

今日の目的のようですね。」

 

二人はまた大きく

頷きました。

 

私達はこの時、

完全に「一つ」になっていました。

 

コーチングやチームコーチングの場において

よく私が感じることなのですが、

目の前の二人は、

私そのものでした。

 

姿と個性と人生経験と能力の違う

私そのものでした。

 

3人の私がこれから

対話をするのです。

 

つづく

 

なぜ苦しい? その答えは、進まない、から

「進む人」と「進まない人」。

 

今、私達人間の傾向は、

この二つにクッキリと分かれています。

 

どれだけ意識の次元が高くても、

進まなくなってしまった人がいます。

 

逆に、どれだけ意識の次元が低く未熟でも

前に進もうとする人もいます。

 

今の自分がどのレベルにいるか?

ではなく、

進むか? 進まないか?

それこそが、とてつもなく重要であると

私は最近、強く実感しています。

 

人は、進む生き物です。

 

「進む」ということを一つの形として

現したものが、人であるとも言えます。

 

逆に言えば、

進まなくなった人は、もう人ではない、

人としての本質を捨ててしまっている、

と言っても、本当は言い過ぎではありません。

 

それを最もよく理解しているのが

私達の「本能」です。

 

私達の「本能」は、進むために存在しています。

ところが、

進むことを放棄してしまうことで、

私達は、本能的に、自分自身のことを

嫌います。

 

自分のことを嫌うことで

大量発生するのが

エンティティです。

 

「進む」と言ってもそれは

苦しいことではありません。

 

私達人間は、

川の流れに身を委ねているような

存在です。

 

流れに身を委ねれば、

自然に進んで行くのです。

 

むしろ、進むのを放棄するということは、

川の流れに逆らいながら、

その場に必死に留まろうとする行為です。

その方が間違いなく不自然ですし、

苦しいのです。

 

しかし、にも関わらず

止まってしまう人がいます。

 

本当は、進むことこそが気持ちが良いのに、

今の自分に執着しすぎてしまっているのです。

 

流れに逆らうことによって

大量発生するのが

エンティティです。

 

エンティティを大量発生させてしまった人は

そのエンティティが気持ち悪く、

エンティティを消そうとします。

 

自らのエンティティと戦うのです。

 

しかしエンティティとは、

消そうとしたり、戦おうとすることで

逆に反発するかのように増大します。

 

その負の循環から

抜け出せなくなります。

 

西畑さんはその状態にあり、

その西畑さんのエンティティを

木村さんは受け取ってしまっていました。

 

エンティティから解放されるための手段は

ただ一つ。

そのエンティティを、愛することです。

 

それにより、

エンティティは浄化されます。

 

以前にこのブログでも書かせていただきましたが、

「愛」とは行為ではありません。

 

「愛」とは、エネルギーそのものです。

 

分離しているものが、

一つになろうとするときに自然発生する

エネルギーです。

 

そのエネルギーは誰もが

持ち合わせています。

 

しかしそのエネルギーを実際に

発揮できるかどうかは、

その人が「進む」かどうか?によります。

 

進むのを放棄している人からは

愛というエネルギーは発せられません。

 

進む人は、それだけで

愛のエネルギーは出ます。

そして、

次元を高めれば高めるほど、

そのパワーは2次曲線的に増大します。

 

私は木村さんに、

「木村さん、

その西畑さんのエンティティを

愛せますか?」

と問いました。

(→前々回記事)

 

恐らく、二人コーチングの開始直後の木村さんなら

嫌がっていたでしょう。

 

しかし、弓江さんとの二人コーチングの時間を

過ごすことにより、

木村さんの真本音度合いは一気に

高まっていました。

 

ですから木村さんは何の躊躇もなく

言われました。

「愛せますよ」と。

 

であれば、あとは簡単です。

 

「木村さん、

木村さんの愛は、どこから出やすいと

思いますか?」

 

「・・・そうですね。

右手かな?」

 

「であれば、右手を背中か肩か、

最も苦しい部分に当てることはできますか?」

 

木村さんは左肩の辺りに右手を

当てました。

 

「ここだと思います。」

 

「では、右手から

愛のエネルギーをエンティティに

注いであげてください。」

 

「はい。」

 

ほんの20秒くらいでしょうか、

ふっと、木村さんの全身が軽くなった感覚が

私に伝わって来ました。

と同時に、

「もう終わった気がします」

と木村さん。

 

これでもう、エンティティは

浄化されました。

 

「木村さん、

気分はいかがですか?」

 

「なんか、

すごく全身が軽くなりました。

自由になれた感じがします。」

 

これにより、

木村さんの真本音度合いは

さらにアップしました。

 

つづく

 

無理に夢は描かない方がいい

「夢を持つといい」

とよく言われます。

 

「夢を持ち、それに向かう人生が

素晴らしい」と。

 

確かにそうかも知れません。

 

しかしその「夢」とは

真本音であることが重要です。

 

反応本音レベルの「夢」であれば、

それを大事にし、

それに向かう努力をすればするほど、

ストレスが発生します。

 

そして、「夢」に生真面目に

向かう人であればあるほど、

そのストレスは密度を増し、

いつの間にか、エンティティが発生します。

 

つまりその場合、

夢を持つことで、その人は

苦しみの人生を歩むことになるのです。

 

ですから私はいつも

申し上げます。

 

「無理な夢は描かない方がいい」と。

 

「夢」というものは、

真本音で「今日を生きる」ことの連続により、

自然に「顕在化」します。

 

「顕在化」と書いたのには

理由があります。

 

「夢」とは、もともと私達の中に

私達の真本音の中に、

確かに存在しているものだからです。

 

存在しているのに、自分で気づいていない。

・・・それが多くの人の状態です。

 

逆に言えば、

存在しているのだから、

それを掘り起こせばいい、

ということになります。

 

そして、掘り起こすためには、

今この瞬間を、

今日というこの一日を

真本音で生きることです。

 

これをする人は、

普通に、当たり前に、自然に

夢がわかります。

夢に向かう人生となります。

 

それは決して

力こぶを入れるような

「がんばり」を必要とするものではなく、

ただただ単純に、純粋に、淡々と

そこに向かっていくだけのことです。

 

ただし、

そんな毎日に入れば、

人の心は、常に満たされた状態となります。

 

本当の夢とは、

それを実現できたかどうかよりも、

それに向かう一歩一歩こそが

幸せだからです。

 

しかしそれが真本音の夢であるならば、

それは必ず実現しますけどね。

 

真本音で今を生きれば、

真本音の夢が見つかり、

真本音の夢が見つかれば、

今を、満ち足りた自分として

自然に生きることができる。

 

要するに、そういうことになります。

 

私は、

それこそが「普通の人生」であると

思います。

 

「普通の人間の姿」であると

思います。

 

その「普通」を

すべての人がすればいいのに、

と思うのです。

 

そんな「普通」を取り戻すことが

私のコーチングの目的の

重要な一つです。

 

さて、

エンティティのお話に戻りますが、

エンティティとは、

そういった「普通」ではない状態の時に

発生します。

 

ほとんどの人から私はエンティティを

受け取るのですが、

ということは、ほとんどの人が

「普通の人生」を生きていない

ということでもありますね。

 

西畑さんという人は、

そういった意味で、

「普通の人生」の真逆を行っている

のかも知れません。

(→前回記事)

 

そして木村さんも、

真本音度合いが下がってしまう時は、

「普通の人生」の真逆を

行ってしまう傾向にあります。

 

しかもその二人の「傾向」が

似通っていたために、

悪い意味での「共感」をしてしまい、

西畑さんのエンティティが

木村さんに乗り移る、ということが

どうやら起きているようです。

 

以前に西畑さんと面談した時、

彼は木村さんのことを

「同志です」

と言いました。

 

しかし、木村さんに張り付いた

西畑さんのエンティティに意識を向けると、

木村さんは、

「お前を引きずり落としてやる。

そう西畑のエンティティは言っています。」

と言われました。

 

西畑さんが嘘を言っているわけでは

ありません。

彼は、顕在意識では本当に

「同志である」

と思っているのです。

 

しかし、彼自身が「普通ではない生き方」を

してしまっているために、

「普通の生き方をしよう」としている木村さん、

・・・つまりは、真本音度合いを高めている木村さんに対して

「羨ましい」というところから、

「引きずり落としてやる」

というエンティティを生んでしまっているのでしょう。

 

実はこのパターン、

非常に多いです。

 

組織においては、

このパターンのエンティティを除去するだけで、

チームの雰囲気が大きく変わる、

ということが、これまでは何度もありました。

 

さぁ、ではまずは、

木村さんを西畑さんのエンティティから

解放させてあげなければなりません。

 

私は木村さんに言いました。

 

「木村さん、

その西畑さんのエンティティを

愛せますか?」

 

つづく

 

自分のことは決してわからない、・・・それが人間かも

人は、

自分のことを理解していません。

 

それは、本当に多くの人達と向き合い続けた中での

私の現場での実感です。

 

いえ、私だって、自分のことを

理解できていません。

 

私は、「セルフコーチング」というものについて

本当に探究をし続けてきました。

ある意味、毎日24時間、セルフコーチングについて

考え、探究し続けている、と言っても

決して言い過ぎではありません。

 

セルフコーチングとは

自分と向き合うことです。

 

自分としっかり向き合うことによって

自分の中にある「本当の答え」を

見出します。

 

そのセルフコーチング力を、

いかにすれば高めることができるか?

を探究し続けてきました。

 

そんな私でも、

何日も答えの見出せなかったことを、

私以外の別の人と5分くらい話すだけで

えっ?とびっくりするくらい意外な答えを

見つけることが、今だにあります。

 

私自身が見つけられなかった答えを

人から指摘されることもあります。

 

その度に思うのです。

 

本当に人っていうのは、

自分のことがわからないのだな、と。

 

いえ、ひょっとすると

「自分のことをわからないように、

わざと創られている」のが

私達人間ではないか、

それは、私達人間にとって、

とても大事な要素なのではないか、

とさえ思います。

 

ですから私はよくお伝えします。

「自分のことをわかったつもりに

ならない方がよいですよ」

と。

 

「自分のことは自分が一番理解できない」

くらいに思っていた方がいいですよ、

と。

 

しかしそれを受け入れた途端に、

人生は、より楽しいものになります。

 

「自分」という理解不能な存在と

ずっと寄り添い続けるのが人生。

その、面白さを実感できるように

なるのではないでしょうか。

 

エンティティとは、

自分のことを理解できない、という意味では

最後まで理解不能のものの一つ

かも知れません。

 

エンティティは

誰にでも、あります。

 

私はコーチングをしていて、

クライアントさんからエンティティを受け取らない

日は、ほぼありません。

 

例えば、

もの凄く、人を大事にされている人の

コーチングをすると、決まって、

人に対する恨みや憎しみや

人を陥れてやろう、という意図に基づいた

エンティティを受け取ります。

 

かと言って、

その人の「人を大事にする」というのが

嘘である、ということではありません。

その人は、本当に

人を大事にされているのです。

 

でも、エンティティは

その真逆のものが発生したりします。

 

これがある意味、

私達人間の面白さなのかも知れません。

 

木村さんと弓江さんの二人コーチング。

その場で、

木村さんが、西畑さんからもらったエンティティと

向き合っている場面に戻りましょう。

(→前回記事)

 

どうやら、木村さんの肩から背中にかけて

西畑さんのエンティティが

張り付いているようです。

 

そのエンティティに意識を向けた時、

木村さんはそれを

「西畑が私にしがみついている」

と表現しました。

 

「その、しがみついている西畑さんは

何か喋っていますか?」

 

と私が問うと、

木村さんは言われました。

 

「お前を引きずり落としてやる。

そう西畑のエンティティは言っています。」

 

つづく

 

これを「幽霊」と言うのかも知れません

エンティティは、多かれ少なかれ、

必ず誰もが持っています。

まったく持っていないという人は

恐らく1%もいないでしょう。

(→【取り憑いているものとは何か】)

 

しかもエンティティとは、

人から人へ伝染する、まるで

風邪のウィルスのようなものです。

「物質である」と言ってもよいでしょう。

 

霊感の強い人は、

これを「幽霊である」と認識するかもしれません。

 

でもその「幽霊」は、

どこかしこに、存在しています。

あって当たり前のものです。

 

そして、何かの「共鳴」が起こることで、

かなり強烈なエンティティが

人から人に乗り移ります。

 

西畑さんから木村さんには

何か強烈なエンティティが移動しやすい、

という傾向にあるわけです。

(→前回記事)

 

その「共鳴」とは恐らく、

反応本音レベルでの二人の共通の

パターンによって引き起こされています。

 

私は以前に西畑さんと一度、

面談をしました。

(→【この人のことは、あきらめよう】)

 

そこで感じたのは、

西畑さんの心の中にある強烈な

「面倒臭い」という反応本音の塊です。

 

それは、

「人生は面倒臭い」とか

「生きることが面倒臭い」という

かなり根本的な面倒臭さでした。

 

こういった人は、

無意識レベルで、「現実逃避」に入ります。

 

常に、「現実逃避」した状態で

生き続けます。

 

それにより、真本音度合いを著しく

減退させます。

 

西畑さんと面談した時、

私はその傾向があまりに強く感じられたので、

西畑さんそのものを何とかしようという方向性を

あきらめたのです。

それよりも、

木村さんをもっと強くすることで結果として

西畑さんに好影響を与えようと

判断しました。

 

一方の木村さんも、

彼の反応本音レベルのクセが強く出ると、

彼は、イケイケどんどんになるか、

逆に、ウジウジした引きこもり的になるか、

その両極端を行き来していました。

そうなっている時の彼は

「現実逃避」の塊であると言ってもよいでしょう。

 

つまりその「現実逃避」の生き方に関して

西畑さんと木村さんは「共鳴」をしてしまい、

西畑さんの生み出したエンティティは

木村さんに乗り移っていく、

という現実を引き起こしていたのでしょう。

 

私はこういったこともすべて

この二人コーチングの場で、

木村さんにご説明しました。

 

「かなり納得します」

と木村さんは言われました。

 

西畑さんの「現実逃避ぶり」を

ある意味最もよくわかっていたのは、

木村さんだったかも知れません。

 

そして今、

木村さんの背中に、わずかですが

西畑さんから移ってきたエンティティが

張り付いているようです。

 

彼はそこに意識を向けました。

 

「どうですか?

そこに意識を向けると、

何か見えますか?」

 

しばらく木村さんは黙っていましたが、

「なんか、西畑が私に

しがみついている姿が見えます」

と答えました。

 

それはかなり的確な表現でした。

 

実は私にも、

西畑さんが木村さんにしがみついているような

感覚が伝わってきていたからです。

 

「その、しがみついている西畑さんは

何か喋っていますか?」

 

と私が問うと、

木村さんは恐ろしい一言を

言いました。

 

つづく

 

「一つ」になれば、質問すら要らなくなる

これからは弓江さんが

新規事業プロジェクトチームのミーティングの司会を

「コーチ」として行なうことが決まりました。

(→前回記事)

 

木村さんと弓江さんの二人コーチングは

さらに続きます。

 

もうこの頃になると、

私達3人は完全に「一つ」になっています。

 

もちろんそれは感覚的なものです。

 

でも私は、二人の呼吸が

手に取るようにわかるようになっていました。

 

そんな時、私はいつも

あえて私が「問い」を創ることをやめてしまいます。

そして、

次のように言葉をかけたりします。

 

「ここまでの流れとまったく関係なくてもよいので、

何か喋りたいことはありますか?」

 

・・・と、二人に投げます。

 

すると、自然に「喋りたい空気感」が

どちらかから伝わってきます。

 

今回は弓江さんから伝わってきました。

 

「弓江さん、

何か喋りたいことがあるのでは?」

 

そう言われて弓江さんは最初、

「え〜、何か私、喋りたがってます?」

と言いましたが、ふと、思い出したように、

「あっ、あります!」

と答えました。

 

「全然関係のないことなのですが、

それでもいいですか?」

 

「はい、大丈夫ですよ。」

 

「木村リーダーって、西畑さんとお話しすると、

いつも何かおかしくなりません?

何かに取り憑かれたようになる、というか・・・。」

 

そうでした。

 

私が、木村さんと弓江さんの二人コーチングを

しようと思った直接のきっかけは、

西畑さんからの「エンティティ」でした。

(→【取り憑かれるのは普通のこと】)

 

どうやら木村さんが西畑さんから

強烈なエンティティを受け取っているらしい、ということを

弓江さんの「観察」によって私は知ったのです。

 

私は、エンティティについて、

二人に詳しく説明をしました。

 

その話を聴いて木村さんは、

「とてもよくわかります」

と言われました。

 

「西畑と喋った後は、なぜがいつも

すごく疲れるんです。

私は彼とは仲がいいし、気も合うと思っているのですが、

なぜか時々、すごく疲れるんです。

まぁ、何かの偶然なんだろうな、と思っていました。」

 

「いつも、体のどの辺りが

疲れますか?」

 

「・・・そうですね。

肩から背中にかけて、ドーンと重くなると言うか。

鉛が乗っかっていると言うか。」

 

「今はどうですか?

その感覚はあります?」

 

木村さんは、ジーッと肩や背中に

意識を向けているようでした。

 

「何となくですが、

ちょっとだけ重い感じがします。」

 

「あぁじゃあ、今も少しだけ

エンティティが憑いているかも知れませんね。」

 

「ホントですか?」

 

「はい、ちょっと見てみますか?」

 

つづく

 

すべての人が本当は、自分自身のリーダーである

チームを創るにしても、

会社を創るにしても、

「この人にはかなわない」

と思える人を、

チーム員に迎え入れることのできるリーダー(トップ)は

本当のリーダーであると私は思います。

 

「このチームでは私が一番凄い」

という枠の中でしかチームを創れないリーダーには

必然的に限界が訪れます。

 

リーダーとは、

役割にしか過ぎません。

 

そのリーダーが一番偉いわけでは

ありません。

 

そんなことは当然、頭ではわかっている人は

多いのですが、

いざ自分がリーダーになろうとすると、

なかなかそれができません。

 

リーダーである自分は一番素晴らしくなくては、と

真面目な人ほど思います。

そしてそのプレッシャーに負けそうになります。

 

そんなリーダーを数多く

拝見してきました。

 

私は思います。

 

リーダーとはもっと

自由であったほうがいい。

 

もっと

自分らしくあった方がいい、と。

 

リーダーらしい自分ではなく、

自分らしいリーダーをすればいい、と。

 

チーム(組織)とは

人の集まりです。

 

人には、心があります。

 

一人一人の心は価値観も違いますし、

これまでの人生経験も違います。

すべての人が、

「この人は完璧だ。素晴らしいリーダーだ」

と思えることは、ほぼありません。

もしあるとすれば、

それは「不自然」です。

 

人が、

その人の持っている本来の魅力を

発揮できれば、

私は、すべての人が「その人らしいリーダー」に

なれると、ある時から確信しました。

 

リーダーに向き、不向きは

ないのです。

 

大切なのは、

「本来の」その人らしさを

出せるかどうか?

 

それができれば、

すべての人がリーダーとなれます。

 

それができていない人が多いので、

現時点ではリーダーになれない人が多い、

というだけのことです。

 

本当は、

すべての人がリーダーです。

まずは、

自分自身を引っ張るリーダーです。

 

そして、

自分自身を引っ張ることができれば、

人を引っ張ることができるようになります。

 

それを一言で言えば

『自律』

となります。

 

そして、

自律した人が集まれば、

そこには

『調和』

が生まれます。

 

つまり、

本質的なリーダーが集まれば、

調和は自然に生まれるのです。

 

ですから私は、

すべての人がリーダーになればいい、

と思います。

 

エンティティは、

リーダーになれていない人にこそ

多く発生します。

 

自分の人生は自分が進むものなのに、

自分で自分をリードするものなのに、

それを放棄することで

エンティティは大量発生します。

 

エンティティが発生すれば、

まずは、その本人がとても苦しみます。

 

しかもエンティティは周りに

伝染します。

周りの人にも、苦しみを与えるのです。

 

その自覚がないままに

生きている人がいかに多いことか。

 

私は様々な組織と向き合ってきましたが、

この組織からエンティティがなくなれば

それだけですべてが解決するのに・・・、

と思える組織がとても多かったです。

 

木村さんも

エンティティに悩まされていた一人と

言えるでしょう。

(→前回記事)

 

本来の木村さんには

強い想いがあります。

それは、

真本音の想いです。

 

木村さんの想いをあえて私が表現すると、

「すべてのチーム員がリーダーとなって

活躍するチームを創りたい」

ということになると思います。

 

だから彼は、コーチング力を高めようとしましたし、

自分自身がプロのコーチになりたい、とまで

思いました。

 

その彼の想いは、

上司である平井さんの想いとも一致します。

 

平井さんからしてみれば、

木村さんがその真本音の想いを実践してくれればくれるほど、

平井さんの望む理想の組織になっていくのです。

 

だから平井さんは木村さんを

新規事業プロジェクトのリーダーに抜擢しました。

 

しかし一方で、

木村さんのこれまでの反応本音のパターンは、

「俺が一番だ!」

という状態を創り出す、というものでした。

 

その彼の反応本音のパターンを

彼自身の真本音の想いで超えていく。

 

これが、今回のプロジェクトにおける

木村さん自身の本質的テーマです。

 

しかし彼のこのテーマ達成を阻むものが

ありました。

それが、西畑さんのエンティティです。

 

果たして、木村さんは

西畑さんのエンティティを超えて、

自分のパターンを変えることができるのか?

 

それを今、突きつけられているのです。

 

ここは、

木村さんが自力で乗り越えるべきところです。

 

しかしそこにはサポートが必要です。

 

では、どのようなサポートをすればよいのか?

 

木村さんが木村さんの力で

現実を切り開くこと。

そのための、サポート。

 

ヘルプ(助ける)ではありません。

 

あくまでも、サポート。

 

サポートとして私は

何をすればよいのか?

 

そこで私が取った

「渾身の一手」

が、木村・弓江の二人同時コーチングだったのです。

 

つづく

 

この人のことは、あきらめよう

木村さんは、西畑さんのエンティティを

受けていた。

(→前回記事)

 

それがわかった私は西畑さんと面談

しました。

 

彼としっかり向き合うのは初めてでした。

 

向き合った瞬間、

「あぁこれは、ダメだ」

と思いました。

 

彼は、エンティティの塊でした。

 

しかし以前に、彼を遠くから見たときには

このような印象はありませんでした。

 

恐らく、彼自身に何かが起こり、

エンティティを大量発生させる彼に

なってしまったのでしょう。

 

彼の目は澄んでいました。

 

まっすぐに私を見てきます。

 

その姿勢は、一見、

とてもまっすぐで、素直で、前向きです。

 

しかし、エンティティいっぱいの人は

それらがすべて、どことなく、

ウソっぽい

のです。

 

残念ながら、一般の人はその区別が

なかなかつかないようです。

この区別がつくようになれば、

どんなに良いだろうか、と私は思います。

 

私は西畑さんに、

普段はどのような役割をされているのか?

何を大事にお仕事をされているのか?

などを訊きました。

 

とても前向きな返事が返ってきました。

 

木村さんのことをどう思います?

西畑さんにとっての木村さんはどういった存在です?

とも訊きました。

 

「同志だと思っています。」

 

そう言った西畑さんは、

木村さんの素晴らしさを並べ立てました。

 

しかし、私の心には

彼の言葉のたった一つも

入ってきませんでした。

 

「これは、いかん。」

 

と私は思いました。

 

と同時に、本当にすべての合点が

いきました。

 

木村さんが真本音度合いを高めつつも、

どうしてもある一線を超えられない理由は、

西畑さんでした。

 

彼が、木村さんの足を

引っ張っていたのです。

 

西畑さん自身は、

その自覚がありません。

 

彼のエンティティが

それをしていたのです。

 

実は、

こういった例が、本当に本当に

多いです。

 

とても言葉は悪いのですが、

西畑さんから私は

「進化する意欲」

を、まったく感じませんでした。

 

進化、とは人の本能の根本にあるものです。

それを彼は、

打ち消しています。

 

進化する気持ちをすべて打ち消し、

進化しているフリをする。

前向きなフリをする。

素直なフリをする。

協調するフリをする。

 

それが彼でした。

 

本当に言葉が汚くて申し訳ないのですが、

それが事実でした。

 

残念ながら、現時点では

私は西畑さんを変えることはほぼ無理である

と感じました。

 

もちろん、すべての人には可能性があります。

きちんと真本音度合いを高めれば、

進化への道を歩み始めるでしょう。

 

しかし、彼に対して無理にそれをするよりも

もっと効果的な道があるように思いました。

 

西畑さん自身を変えようとするよりも、

木村さん自身をもっと強くする。

木村さんの次元をもっと高める。

 

その結果、その影響によって

西畑さんが変わっていく。

 

それが、最も自然な順番であり、

最も楽な道であると

私は思いました。

 

コーチとは、このように

最も楽な道を見出し示す存在

だと私は思っています。

 

ですから私は、現時点では、

西畑さんのことを

「あきらめました」。

 

この、「あきらめる」ことも

とても重要です。

 

何を「あきらめて」

何にパワーを注ぐか?

 

その選択こそが命です。

 

私はすべてを木村さんと弓江さんに

お話しすることにしました。

 

二人を同時にコーチングする

道を選んだのです。

 

つづく

 

見えないところで何が起きているか?

人の意識とは、

・顕在意識が1%、

・潜在意識が99%、

と言われています。

 

つまり、

自分の見えていない(把握していない)自分の心が

99%を占めるということです。

 

私は、人と人のコミュニケーションも

同じことが言えるのではないかと

実感しています。

 

表面上に見えているコミュニケーションのやりとりは

たったの1%。

見えないところでこそ、

何が起きているか?

 

それを把握することは

とてつもなく重要であり、

その、すべて、とは言わないまでも、

見えない部分の何割かを、きちんと把握できることが

コーチの役割の一つであると思っています。

 

エンティティのやりとり、

などはその典型です。

(→前回記事)

 

信じられないことかも知れませんが、

以前に、次のようなことがありました。

 

ある会社での出来事。

 

その会社は、20数名の中小企業さんでした。

 

まるで家族のように、

ずっと社内の雰囲気の良い会社でした。

 

ところがある時を境に、急激に社内の雰囲気が

悪化しました。

 

これまでずっと一致団結してきた社員さん達が、

突然、派閥を作り、争いを始め、

同じ事務所にいるにも関わらず、

一日中、口もきかない状態となりました。

 

当然それはすぐに業績に反映されました。

 

なぜそうなってしまったのか?

その本当の原因がずっとわからない

という状態が続いていました。

 

私は、その会社の社長から

管理職社員のコーチングのご依頼を

受けました。

そのため、まずは社長と面談をしたのですが、

どうも何かがおかしい、と感じました。

 

そこで、

「社内の雰囲気が悪くなってしまう直前に

入社した人はいませんか?」

と社長に確認しました。

 

すると、3名の中途入社社員さんがいました。

 

私は、その3名と面談しました。

 

結果、そのうちの一名が

とてつもなく濃いエンティティを持っていることが

わかりました。

 

それは女性社員さんだったのですが、

そのエンティティは、その人のものでは

ありませんでした。

 

その人の旦那さんのものでした。

 

つまり、その女性社員さんが

旦那さんの非常に濃いエンティティを受け取り、

それを、毎日、社内に持ち込んでいたのです。

 

それにより、皆さんの関係が

おかしくなっていた。

 

それを確信した私は、

その女性社員さんの旦那さんともお会い

しました。

一緒にランチをする、という形で。

 

そこで旦那さんと繋がり、

彼のエンティティを浄化することを

続けました。

 

そのエンティティは、彼自身が発生させている

ものでした。

 

彼は、自分の生き方に本当はとても

こだわりのある人だったのですが、

彼自身がその生き方を裏切るような感じで、

本来、自分の望む人生とは真逆の人生を

歩んでいました。

 

私は、彼の真本音度合いを上げるコーチングをし、

結果、彼はエンティティを発生させなくなり、

結果、女性社員さんもエンティティを

社内に持ち込まなくなりました。

 

その途端に、社内の雰囲気が

元に戻りました。

 

元に戻るまでの期間は、

わずか、3ヶ月。

 

ウソのような話に思われるかも知れませんが、

本当のことです。

 

そういったことが

実は、たくさんあります。

どこにでも、あるのです。

 

さて、木村さんと弓江さんのお話に戻ります。

 

木村さんがどうしても真本音の自分に脱皮できず、

どうしても、反応本音のパターンが抜け切らない理由が

西畑さんかもらっているエンティティであることが

わかりました。

 

であれば、

西畑さんのエンティティに負けないくらいに

木村さんを強くするか?

それとも、西畑さんを何とかするか?

の対策が必要です。

 

私は、西畑さんにお会いすることに

しました。

 

つづく

 

取り憑いているものとは何か

『エンティティ』。

(→前回記事)

 

これは英語です。

直訳すると、実体、という意味の名詞です。

 

私はこの言葉を、

アメリカで、ある心理療法系のセミナーを受けた時に

初めて知りました。

 

以来、日本に帰ってから私は、このエンティティについて

2年半くらいをかけて独自に研究しました。

 

これは、一言で言えば、

「ストレスが実体化したもの」

と表現できます。

 

実体化するくらいに濃くなったストレス

ということです。

 

これを、「生き霊」と訳すことも

あるそうです。

ちょっと怖いですが、

ある意味、本質をついています。

 

このエンティティは、多かれ少なかれ

誰もが持っています。

 

そしてそれは、まるで風邪のウィルスのように

人から人へ伝染します。

 

自分自身が発生させるエンティティもありますが、

人から受け取ってしまうエンティティも

あるのです。

 

自分のエンティティと、

人のエンティティ。

それらを交換しながら私たちは生きている。

・・・ちょっと嫌な感じですが、そういうことになります。

 

エンティティは、

受け取りやすい人と、

受け取らずにすぐに流せる人が

います。

 

後者は、エンティティによるダメージは

ほとんど受けません。

しかし、前者は大変です。

 

実は私は、典型的な前者です。

恐らく、誰よりもエンティティを受け取りやすい体質です。

私以上に受け取りやすい人は

これまで出会ったことがありません。

 

ですので私は、私自身を実験体にしながら

存分に研究を重ねることができました。

2年半の間、毎日2〜4時間以上の時間を使い、

私はエンティティ処理の仕方を研究しました。

 

私が勉強したアメリカのセミナーでも

エンティティについてはまだよく解明されて

いなかったからです。

 

先ほど書きました通り、

エンティティは風邪のウィルスと同じように

実体化したものですので、

例えば、私がAさんからAさんのエンティティを受け取ると、

Aさんは元気になります。

濃〜いストレスが根こそぎなくなるわけですから

元気になるのは当然です。

 

しかし逆に私はとても苦しくなります。

 

具体的には、体が苦しみます。

ドーンと重くなり、腰とかお腹とか肩とか頭とか足とか、

その時その時で異なりますが、

何とも言えないような気持ち悪さと苦しみが

襲ってきます。

 

そしてそこに意識を向けると、

例えば、Aさんが何かにとても苛立っていた場合、

その苛立ちをそのまま感じます。

Aさんが何かに悲しんでいたとしたら、

その悲しみをそのまま感じます。

もちろん、

具体的に何に苛立っているのか、とか

具体的に何に悲しんでいるのか、などは

わかりません。

しかしどのような傾向のストレスで

Aさんは苦しんでいるのか?はわかります。

 

ですから私は、自分のこの体質のおかげで、

随分と、人のサポートの指針を立てることが

容易になりました。

 

しかし、

10人の受講生さんの研修を行えば10人分の

100人の研修を行えば100人分のエンティティが

きますので、正直言ってたまったものではありません。

 

12年ほど前に私は自律神経が少しおかしくなり、

体を壊してしまったことがありますが、

その原因がエンティティであったことを

後のそのアメリカのセミナーで知りました。

 

私は私の身を守るためにも

必死にエンティティを処理する方法を

編み出しました。

この仕事を続けたかったからです。

 

そして2年半かかり、ようやく

有効な方法を確立することができました。

 

それはともかく。

 

私は、木村さんが真本音度合いを著しく下げる要因は

エンティティではないか、と仮定していました。

 

木村さんは、それほどエンティティを受け取りやすい

体質ではありませんでした。

ですので、

彼自身がエンティティを発生させているのだと

思っていました。

 

しかしそうではないことが、

弓江さんの報告でわかったのです。

 

木村さんは、

西畑さんのエンティティを

受け取っていたのです。

しかも、

かなり強烈なものを。

 

つづく

 

取り憑かれるのは普通のこと

レベル3コミュニケーション。

(→前回記事)

 

その第一段階の実践をしていただいた弓江さんから

私は報告を受けています。

 

弓江さんは木村さんのことを

「器の大きい人だと感じた」

と報告されました。

 

しかし、その次に彼女が言われたのは、

「彼、何かに取り憑かれていませんか?」

という一言。

 

実はこれを聴いて一番びっくりしたのは

私でした。

 

えっ、そんなことまでわかったちゃったの?という

びっくりでした。

 

確かに木村さんは取り憑かれています。

 

「弓江さん、そんなことまで感じました?

取り憑かれている、というのはどういうことですか?」

 

「これも何となく感じたことです。

時々、木村は、木村の心ではないところで

ものを言っている感じがしたんです。」

 

「例えば、どんな場面がありました?」

 

う〜ん、としばらく弓江さんは

考え込みました。

 

「同じプロジェクトチームに

西畑という者がいます。」

 

西畑さん。

話したことはありませんが、もちろんお顔は私も

知っています。

確か、木村さんと同じくらいの年齢、30代半ばくらいの

男性社員さんです。

 

「木村は西畑と仲がいいので、よく二人で

冗談を言いながら喋っていることが多いのですが、

西畑と喋りながら時々木村が、疲れた表情を

することがあるんです。」

 

「はい。」

 

「で、その疲れた表情のまま、他の社員と木村が話している時、

すごく違和感を覚えることがあります。」

 

「どんな違和感ですか?」

 

「さっき言いました通り、

なんか木村の心ではない心が喋っているような。

木村の言葉なんですが、木村の言葉ではないような。」

 

「そんな時、木村さんはどんな言葉を

よく発しますか?」

 

「う〜ん、具体的な言葉までは思い出せませんが、

見ている私は、とても嫌な気持ちになります。

イライラします。」

 

あぁ、なるほど。

だいぶ、見えてきました。

 

「イライラの原因はわかります?」

 

「なんか、すごく変なことにこだわったり、

どうでもいいようなことで迷ったり。

私がイライラしてしまういつもの木村が

出るのだと思います。」

 

やはり。

 

「それは、本来の木村さんの器の大きさが

まったく出なくなってしまうということですね?」

 

「はい、その通りです。

私の最も嫌いな木村が出ます。」

 

「弓江さん、それね、

本当に取り憑かれてるんですよ。」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

弓江さんはびっくりした表情になりました。

 

「弓江さんの観察はなかなか本当に

凄いですね。」

 

私は感嘆しました。

 

弓江さんの報告で、

普段の木村さんに何が起きているのかが

ようやく見えてきました。

 

彼は本当に取り憑かれているのです。

 

こんな書き方をすると、怖いかもしれませんが、

こういったことは、どこにでも起こっています。

本当にどこにでも。

 

彼に取り憑いているもの。

 

それを、

『エンティティ』

と言います。

 

つづく