やっと戻れた

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1000mも
落ち込む
深い谷だ。

もし
足を
滑らせれば
真っ逆さま。

下を
覗き込む
だけで
ヒヤーッと
する。

しかし
意識のみは
一気に下降し、

谷底の
川の流れに
乗る。

その川は
激しく、かつ
青く美しい。

この流れに
委ねれば
どこまでも
行けそうだ。

・・・・・・

水中に
潜ると、

清らかさが
全身を
包む。

流れは
激しいの
だが、

あえて
ゆったりした
気分のまま
泳ぐ。

ただ流れて
いるだけかも
しれないが。

魚になった
気持ちで、

こここそが
私の
居場所だと
感じながら。

そして
ふと、

谷底を
覗き込んでいる
自分に
戻る。

また
ヒヤーッと
する。

・・・・・・

あなたの
覚悟は
決まったのかな?

と
声が響く。
頭の中に。

覚悟、
覚悟、
・・・そう
覚悟だ。

それを
問われて
いた。

まだちゃんと
答えて
なかったよ。

わりぃ、わりぃ。

覚悟、
多分、
もう、
あるよ。

覚悟なのに
「多分」は
ないだろう?

いや、
「多分」くらいが
ちょうどいい。

それくらい
冷静に
持てたんだ。
覚悟を。

・・・・・・

尖った刀の
突端の
ような
山のピークに
立ち、

宣言を
する。

ただいま、
戻りました。
すぐに、
出発します。

ようやく
帰宅。
そしてすぐに
未知の世界へ。

帰ったら
絶対に休もう
と
思ってたのに、

帰った途端、
休むことなんて
どうでも
よくなった。

それが
本来の私
だからさ。

轟くような
地鳴りが
聴こえる。

私の宣言を
聴いた
からだ。

皆が
散開し始めた
んだ。

ここから
すごい
展開だぞ。

皆に遅れず
私も
行こう。

つづく

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